「ドラえもん」誕生まであと91 年!ドラえもんの故障シーンで描かれた「のび太の成長」
故障エピソードから見えるのび太の成長
国民的アニメ『ドラえもん』の主人公・ドラえもんが9 月 3 日に誕生日を迎えた。今年はその記念にアニメ『ドラえもん誕生日!できたらいいなスペシャル』が放送された。実際の誕生日まであと91 年ということになりますが、この機会にドラえもんの故障シーンで描かれたのび太の成長を振り返ってみたいと思います。
故障シーンから見えるのび太の意外な成長
普段ののび太はワガママで、ドラえもんの忠告を無視して失敗することも多い。しかし、時折描かれるドラえもんの故障エピソードでは、彼が意外なほどの急成長を遂げ、困難な状況を解決していく感動的な一面を見せます。
故障したドラえもんとの二人旅
1992 年公開の映画『ドラえもん のび太と雲の王国』から
まずは、劇場版で初めてドラえもんが故障するシーンが描かれた1992 年公開の映画『ドラえもん のび太と雲の王国』からご紹介します。この作品では、天上人が住む雲の国に迷い込んだのび太たちが落雷に遭い、散り散りになってしまいます。のび太はドラえもんと合流するも、ドラえもんは雷に打たれて故障し、言動がめちゃくちゃになります。
最初は泣いていたのび太ですが、故障したドラえもんを見た彼は地上への帰還を決意します。まともな言葉も話せず、意思疎通ができないドラえもんの手を引いて、少しずつ歩みを進めていくのです。多くの人から助けられたとはいえ、彼はひみつ道具に頼ることなく、地上に帰ることに成功します。
この時ののび太はいつものようにワガママな態度を見せず、笑顔でドラえもんと会話をし、ドラえもんにどら焼きまで食べさせます。彼の頼もしさに感心させられます。普段は失敗ばかりしているのび太ですが、危機的な状況に対しては冷静に物事を進め、目的を達成するという姿は驚嘆に値します。
ドラえもん行方不明!勇気と機転で道を切り開く
劇場版『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』を紹介
続いて、1993 年に公開された劇場版『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』を紹介します。この作品では、ドラえもんが故障し、恐怖に満ちた迷宮が登場するという衝撃的な展開があります。
物語の序盤で、スキーができないのび太がひみつ道具を使ってスキーをしたいというワガママを言います。ドラえもんは渋々「ウルトラバランススキー」を取り出しますが、のび太は説明も聞かずに飛び出してしまいます。
その直後、ドラえもんはチャモチャ星のロボット軍に捕らえられ、拷問を受けて故障し、海に捨てられるという衝撃的な展開が起こります。一方、のび太はドラえもんがさらわれたことに気づき、助けに行くことを決意します。
道中でロボット軍に追い詰められるも、のび太はスペアポケットの存在に気づき、テキオー灯やミニドラを使ってドラえもんを救出します。彼は怖さに負けずに友だちを助けに行く勇気を発揮し、道を切り開いていきます。
自分のことは自分で決める!誰かのいいなりにならない強さ
故障エピソードから見えるのび太の成長は、彼の個性や強さを感じさせます。彼は普段はワガママで自己中心的な行動も見られますが、危機的な状況に置かれた時には冷静に物事を進め、自分の意志で目的を達成する強さを持っています。
このようなのび太の成長は、私たちにも大きな教訓を与えてくれます。人生においても、困難な状況や挫折が訪れることは避けられません。しかし、そのような時にこそ、自分自身の強さや意志を信じ、前に進むことが重要です。
他人の期待や影響に流されず、自分の意志で物事を決めることは、個人としての成長や幸福感に繋がるでしょう。のび太のように、自己を成長させるためには、困難に立ち向かい、自分の力で道を切り開く勇気と機転が必要です。
これからも「ドラえもん」の物語を通じて、私たちはのび太の成長を見守りながら、自分自身も成長していくことが大切だと感じます。
(文章:)
<< photo by Aslı Merve >>
この画像は説明のためのもので、実際の状況を正確に描写していません。