「ポケモンスリープ」のリリースはなぜ3年遅れた？ ポケモン社に起きた内部事情とは

ポケモンスリープのリリースの遅れについて

「眠りで進むゲーム」のデザインに苦戦

ポケモンスリープのリリースが遅れた理由をポケモンスリープのプロジェクト担当者であるポケモン社の首藤まり江さんに聞いたところ、特に先行となるアプリが存在しない点が主な要因だったと語りました。睡眠を計測するツール・アプリは多数存在していますが、そのデータを活用したゲーム性のあるアプリはあまりなく、この点で開発者たちは苦労したようです。

具体的には、眠っている時間に進むゲームデザインや設計に関して試行錯誤が行われました。一般的に人々は1 日に1 回しか眠らないため、ゲームは通常は日中に時間があるときに遊ばれるものと考えられています。しかし、ポケモンスリープは寝る時間に進行するゲームであり、そのために時間をどのように使ってゲームデザインを構築するかという難しさがありました。

待望のリリースに対するメッセージ

リリースが当初の予定から3 年も遅れたため、長い間待ち続けたファンに対して首藤さんはメッセージを送りました。まずは大変お待たせしてしまったことを謝罪し、その分、ポケモンスリープを睡眠計測ツールとして、また睡眠データを活用したゲームとして最大限にこだわって作り上げたと語りました。ぜひ多くの人にポケモンスリープを体験してもらい、心地よい睡眠を得る手助けとなることを願っています。

睡眠に着目した背景と期待

ポケモンスリープが睡眠をテーマにしたゲームとなったのは、2016 年に配信されたポケモンGOが歩行という日常的な行動に楽しさを加えることに成功したことがきっかけでした。このような日常の基本的な行動に着目し、眠りも人々が普段から行っている行為であり、データも蓄積されていることから、そのデータを純粋な数値にしてゲーム化することが面白いと考えられました。

既にポケモンGOとの比較が見られる中、首藤さんはポケモンGOとポケモンスリープが同じテーマのアプリであると述べています。ポケモンの熱心なファンだけでなく、ファン歴の浅い人々も楽しめるようになっており、規模としてはポケモンGOと同じような愛され方を期待しているとのことです。ただし、まずは一度使ってみて、毎日継続して遊んでみることで、ポケモンスリープの楽しさを実感してほしいとの思いが伝わりました。

参考情報

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