「リアル内定式」の参加者が前年比1.2倍増加、新たな一体感を生む傾向に

「リアル内定式」9 割超、前年比 1.2 倍 働く一体感生む

内定式の増加と一体感の重要性

2023 年 10 月 2 日、国内主要企業が2024 年春入社予定の学生らを集めて内定式を開催しました。昨年比 1.2 倍の9 割以上の企業が対面開催を選び、リアルな場で働く一体感を生み出すことが注目されました。

内定式は新入社員にとって非常に重要なイベントです。これまではオンライン開催が主流でしたが、新型コロナウイルス感染症法の扱いが5 類に移行し、対面開催が本格的に再開されました。対面開催により、内定者同士や現場の社員と直接交流する機会が増え、就職後の一体感や仕事への意欲を高める効果が期待されます。

企業の取り組みと学生の反応

NECは内定式をオンライン開催から対面開催に切り替えたことで、内定者に対してコロナ禍での学生生活についての理解と共感を示しました。内定者たちも、「歓迎されてありがたい。みんなで頑張っていきたい」といった抱負を語っており、内定式の意義と重要性を感じていることが伺えます。

また、住宅裝置大手のYKKAPも対面での内定者説明会を開催しました。会場には営業や技術職などの内定者 136 人が集まり、入社後に滞在する地域への不安を払拭し、意欲を高める機会にしたいとの狙いがあります。企業としては、内定者が入社後の地域や仕事について理解し、より一層のやる気や満足度を持って働くことを期待しています。

今後の展望と助言

9 月に行われた学情の調査によると、95%の企業が内定式を対面で実施すると回答し、以前の年度と比べて大幅に増加しています。対面開催する企業は「現場の社員との座談会なども用意し、入社のイメージを持ってほしい」といった意見を述べており、内定式の実施による効果を期待しています。

内定者にとっても、内定式は入社前に企業の雰囲気や社員とのコミュニケーションを体験する機会です。対面開催によって、企業における一体感や仕事へのモチベーションを高めることができます。一方で、新型コロナウイルス感染症の状況はまだ完全に収束しておらず、感染リスクが懸念される一面もあります。企業は、感染対策を徹底し、安全な環境下での内定式の実施を心掛けるべきです。

また、内定者自身も内定式を有意義に過ごすために、参加する企業や現場の社員に対して意欲的に質問をするなど、積極的な姿勢を持つことが大切です。内定式は入社前の準備の一環として捉え、自身の将来について考え、確信を深める機会として活用してください。