マシンガンズの最高の負け様『THE SECOND』“遊び”に満ちた賞レース
5 月 21 日、フジテレビで放送された『THE SECOND』は、芸人の“最強”を決める賞レース番組で、今回はマシンガンズの優勝が話題となりました。しかし、彼らが最後の最後で敗れた“最高の負け様”こそ、注目すべき点でした。
余裕を感じる大会
番組のオープニングでは、バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留める「てれびのスキマ」のライターが、「彼らは今、全盛期」というコピーが痺れるとコメント。THE YELLOW MONKEYの「バラ色の日々」や10-FEET「2%」、Netflix 版『火花』の主題歌であるOKAMOTO’S「BROTHER」、泉谷しげるの「春夏秋冬」といった音楽に合わせ、とても祭りのような雰囲気に包まれた大会でした。
しかし、その中でも運営陣や芸人たちのベテランならではの余裕が感じられ、お祭りのような雰囲気で多幸感がありました。4 時間超という長丁場でしたが、ずっと楽しく見ることができました。
採点システムの変更による「禁じ手」の評価
基本的にノックアウトステージ(予選)と同じ審査システムで行われましたが、大きな変更は、採点のタイミング。1 組ごとではなく2 組が終わった時点で採点することで、予選の時ほど後攻有利という感じはありませんでした。相対評価をしやすくなったため、点差がつきやすくなったように感じました。しかし、観客審査だったことで、従来の賞レース的には“禁じ手”に近いものも評価されることで、これまでとは違う味わいになったのではないかと思います。
最高得点を獲得した囲碁将棋 VSギャロップの激闘
番組の最大の見所は、準決勝第 2 試合の囲碁将棋 vsギャロップでした。先行の囲碁将棋がマシンガンズと並ぶこの日の最高得点「284 点」を獲得しました。しかし、つぶやくほどの圧勝と思われた中、急遽 3 本目のネタと入れ替えたというギャロップが同じ「284 点」でまさかの同点。3 点の人数が多いギャロップが辛くも勝利しました。
この点数は、誰にとっても納得いくものだったように思います。文田は、「皆さんに“事実上の決勝”だったってたくさん言ってもらって、仕事が増えるようにしてほしいです(笑)」とコメントしていました。
マシンガンズの“最高の負け様”
今回の番組の優勝候補とされていたマシンガンズは、先行での対戦で勝ち進み、決勝でも大いに期待されていました。しかし、結果は3 位に終わりました。
しかし、彼らが敗れた“最高の負け様”こそが、注目すべき点です。マシンガンズは、その後の採点で3 位になることがわかった時に、あえて自分たちのネタを再度披露。そして、その場を盛り上げようと言って、会場を挙げて大拍手を浴びました。
この彼らの姿勢には、勝てなかったことを悔しがるだけでなく、自分たち自身の芸に誇りを持っていることが伝わってきました。
まとめ
『THE SECOND』は、芸人たちが様々な角度から対決し、いかに面白いかを競う番組でした。今回の大会でも、お祭りのような雰囲気や、楽しい選曲、採点システムの変化、囲碁将棋 vsギャロップの激戦と、見所がたくさんありました。
さらに、マシンガンズが見せた“最高の負け様”は、彼らの素晴らしい姿勢を示し、見ている人々に多くの感動を与えました。
このような番組を見ることで、私たちは芸人たちが日々努力していることを再確認し、彼らの才能や努力を讃えることができると同時に、自分たちも常に冒険し、挑戦し、自己超越を目指すことができることを教えられました。
今後も、多くの人々がこのような番組から多くを学び、芸人たちの健闘や才能を応援していきたいと思います。
<< photo by Kristupas Kemeža >>