【世界陸上】田中希実、1500mで決勝進出ならず!自己ベストの継続か、課題が浮き彫りに
田中希実、自身の走りをさせてもらえず
女子 1500メートルの日本記録保持者である田中希実(ニューバランス)は、世界陸上でこの種目で日本初となる決勝進出を果たせなかった。準決勝 1 組で最下位の12 位に沈み、決勝進出ラインの6 位以内に入れなかった。田中はスタートからスローペースの中で中団に位置したが、ラスト1 周で一気にペースが上がる中、本来のキレが見られず、予選よりもタイムを落としたことが明らかになった。
田中は「自分のしたい走りをできなかったというか、させてもらえなかった。着順争いのレースになると、弱さが出てきてしまったというか、位置取りの下手さだったり、思い切って行くという部分ができずに。ぶらさがっていくというよりは、自分から仕掛けようとしたんですけど。仕掛けるタイミングも向こう(相手)の方が速かった部分で、そこの時点で自分の走りはできていなかったなと思います」とコメントした。
前日の予選での課題
前日の予選では、田中は自己ベストである4 分 4 秒 36の6 位で突破した。しかし、レース中には出方に迷いがあり、前半から積極的に出るか、後半勝負に徹するか悩んでいた。田中自身も「地力があるけど、その出し方が分からない状態が続いている」と反省し、「明日に向けて修正して、狙いを定めたい」と語っていた。
未来への意気込みと課題の克服への努力
田中は昨年、800メートル、1500メートル、5000メートルと異例の3 種目に挑戦し、今回の世界陸上でも1500メートルと5000メートルの2 種目に挑戦していた。1500メートルでの決勝進出を逃した後、田中は「今回は2 種目で決勝に残りたいという気持ちが強かった。残り5000メートルが残っている分、全身全霊をかけて頑張っていかないといけない。決勝に残って、今度こそ勝負をしたいなと思います」と未来への意気込みを示した。
田中の課題は位置取りや思い切った走りができなかった点であり、これからの克服に向けて、さらなる修正と練習が求められる。ただし、田中は過去にも困難を乗り越えながら成長してきた選手であり、今回の挫折を乗り越えてより強くなることが期待される。
田中の今後の挑戦には注目が集まっている。彼女の持つ地力と努力によって、さらなる飛躍が期待されるだろう。田中自身も「自己ベストを更新し続けることが目標」と語っており、その思いを胸に、今後のレースでの活躍が期待される。
<< photo by Andrea Piacquadio >>
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