【緊急事態宣言解除後の熱中症警戒】日本は十分に準備しているか？

熱中症警戒アラートの発表状況

関東から九州で厳しい暑さが予想される

明日 11 日(火)は関東から九州では日差しが届き、厳しい暑さとなります。特に東京では2 日連続で35℃となる予想です。このような高温の中で熱中症になるリスクが上昇する地域では、熱中症警戒アラートが発表されています。

熱中症警戒アラートの対象地域では暑さ指数（WBGT）も高くなり、熱中症のリスクが上昇するところがあるので、しっかりと熱中症対策を行う必要があります。例えば、涼しい場所で過ごすことやこまめな水分補給・塩分補給を行うことが重要です。

熱中症警戒アラートは、予想される暑さ指数（WBGT）に応じて発表される情報で、以前発表されていた高温注意情報を置き換えたものです。2021 年から全国で本運用が始まりました。環境省と気象庁は、暑さ指数が「危険」ランクの中でもさらに重要度の高い暑さ（WBGT：33 以上）が予想される場合に「熱中症警戒アラート」を発表することを決めています。

暑さ指数（WBGT）とは

暑さ指数（WBGT）は、国際的に用いられる指標です。これは人体の熱収支に与える影響の大きい湿度、日射・輻射など周辺の熱環境、気温の3つの要素から計算されています。気温だけではなく、湿度や日射量なども考慮しているため、熱中症のリスクをより正確に予測することができます。

実際のデータでも、暑さ指数（WBGT）と熱中症患者発生率には密接な相関があります。暑さ指数が「厳重警戒」ランク以上だと熱中症患者が著しく増加することがわかっています。つまり、暑さ指数が高い地域では十分な熱中症対策を行うことが重要です。また、暑さ指数が「危険」ランクの場合は、運動は原則中止すべきとされています。

熱中症レーダーで暑さ指数をチェック

ウェザーニュースアプリのレーダータブから切り替え可能な「熱中症レーダー」では、暑さ指数（WBGT）を地図上で確認することができます。会員登録すると、24 時間先までの予想まで閲覧することができます。警戒、厳重警戒、危険の3つのレベルに加えて、「熱中症警戒アラート」レベル(33℃〜)の情報も表示されます。これによってその日の熱中症の危険度をひと目で確認することができます。

熱中症の危険性が非常に高い予報が出ている場合は、外出を避けて冷房の効いた涼しい室内で過ごすようにするなど、対策をしっかりと行いましょう。

熱中症は命にかかわる重大な症状につながる可能性があるため、暑い日の外出時には注意が必要です。特に高温警戒アラートが発令されている地域では、十分な対策を講じることが重要です。熱中症対策には、十分な水分補給、適切な休息、涼しい場所での過ごし方などがあります。また、特に高齢者や子供、体力のない方などは特に注意が必要です。熱中症を予防するためには、早めの対策が大切です。