【緒方耕一】ロッテのCS争いはどこまで進むのか？現実離れした逆転の可能性とは

ロッテCS 争い踏みとどまる 逆転想像しにくい場面から劣勢はね返し価値ある勝利

逆転の場面から劣勢はね返し価値ある勝利

ロッテは10 月 1 日の試合で逆転勝利を収め、CS 争いに踏みとどまりました。この勝利は、終盤の7 回に起こった逆転劇であり、体調不良者が続出している苦しい状況の中での価値ある勝利となりました。

想像しにくい逆転劇

7 回 2 死からの逆転劇は、打順の下位打線での2 点奪取でした。この場面からの逆転は、想像しにくいものでした。しかし、茶谷と和田の連続ヒットがありました。特に和田の打球は、一塁手の頭上を越えるヒットであり、走者がいなければアウトになると思われる打球でした。この打球は、やや高めのチェンジアップに必死に食らいついた結果です。

勝負をかけた戦術選択

続いて、2 死一、三塁の場面での戦術選択が注目されました。一塁走者の和田を走らせるかどうか悩んだベンチは、打席の荻野で勝負をかけることを決めました。一塁を空けることで押し出し死球の可能性が生まれ、打席の荻野に有利な展開を作ろうとしたのでしょう。ベンチは、走者を進めるリスクよりも、次打者の友杉で勝負した方が良いと判断したのでしょう。結果的に荻野は四球を選び、ロッテは代打に岡を送りました。

代打岡の逆転タイムリー

代打岡にとっては初球を積極的に打ちにいくことが鉄則です。しかし、西武の古賀投手は内角に真っすぐを要求しました。満塁であるため、投手は厳しく攻めにくい状況でした。また、内角球はストライクゾーンを透過するため、打者が手を出す確率も上がります。岡は内角に甘く入った真っすぐをしっかり捉え、逆転タイムリーを放ちました。

流れを変えた戦術と勝利

この試合では、ロッテはいくつかの嫌な流れを打破しました。5 回の三盗や6 回のエンドランなどで流れを味方につけることができました。このような劣勢な場面からの逆転が、価値ある勝利となりました。

CS 進出の可能性と残り6 試合

この勝利により、ロッテはソフトバンクと楽天とのゲーム差を0・5に縮めました。CS 進出の可能性が残されたまま、ロッテにとっては残り6 試合を戦う中で、早期に順位を上げておきたい状況となりました。

緒方耕一監督の戦術の功績

ロッテの緒方耕一監督は、この試合での戦術の選択が評価されます。特に、7 回 2 死からの連続ヒットや岡の逆転タイムリーといった流れを変える瞬間での選手起用は成功と言えるでしょう。劣勢な状況でも冷静に戦術を選択し、選手たちに勝利に導くことができました。

まとめと今後の展望

ロッテの逆転勝利は、CS 争いにおいて大きな意味を持ちます。体調不良者の状況を克服しながら、チーム全体での団結力を示した勝利と言えるでしょう。残りの試合でも同様の精神力と戦術を持ち込み、CS 進出に向けて全力で戦って欲しいと思います。