青森県知事選、宮下宗一郎氏が当選確実
青森県知事選挙は、無所属の新人で前むつ市長の宮下宗一郎氏が当選確実となった。青森テレビの出口調査などから判断された当選確実を受け、宮下氏は挨拶をした。現職の三村申吾知事が引退を表明し、無所属の新人 4 人が立候補したが、選挙戦は宮下氏と前青森市長の小野寺晃彦氏の事実上の一騎打ちとなった。小野寺氏は、国会議員 2 人と三村知事の支援を受けたが、宮下氏に及ばなかった。
宮下宗一郎氏の経歴
宮下宗一郎氏は、青森県むつ市出身の44 歳であり、青森県立青森高校、東北大学法学部を卒業し、2003 年に国土交通省入省した。職歴としては、まちづくり推進課課長補佐、東北地方整備局用地企画課長を務めた後、2012 年 6 月に外務省出向し、在ニューヨーク総領事館領事を務めた。
宮下氏の父は元むつ市長の宮下順一郎氏であり、2014 年に父の死去に伴い同年 6 月のむつ市長選挙に自ら出馬し、35 歳で初当選を果たした。その後、2018 年・2022 年の同市長選にも無投票当選し、3 期 8 年 8か月の任期を務めた。2023 年 3 月に同市長を辞職し、今回の青森県知事選挙に出馬した。
青森県知事選の意味
青森県知事選の結果は、今後の青森県政に大きな影響を与えることが予想される。宮下氏は、市民の意見を取り入れた政策の実現や、地方創生、農林水産業の振興などを掲げ、地元メディアから支援を集めた。
一方で、政治経験が少ない宮下氏に対して、批判の声もあがっている。特に、地方自治体の財政問題など、県政において重要な課題に立ち向かう能力がどれだけあるかが問われることになるだろう。その上、知事選では投票率が47.39%(ATV 青森テレビ調べ)と低迷し、青森県民の政治への関心の低さが浮き彫りになった。
まとめ
青森県知事選挙で当選確実となった宮下宗一郎氏は、新しい知事として多くの課題に立ち向かうことになる。一方、地元の支援を集めたという背景から、青森県内の政治への関心を高めることが求められる。県政に関心を持ち、積極的に政治に参加することが、青森県の未来を築く上で重要だ。
<< photo by Darren Halstead >>