熊本でのインフルエンザ流行:若者に広がる原因は?
熊本県内の中学校や高校で感染したインフルエンザが、現在も収束しておらず、中でも10 代を中心に広がりが報じられている。例年この時期には流行が収束しているはずだが、今回は異なる状況となっている。感染者のうち4 割以上が10 代であり、これまでに学年や学級の閉鎖が相次いでいる。中野耳鼻咽喉科・中野幸治理事長によれば、原因は10 代の部活動や運動会の練習においてマスクを外して接触していることが挙げられる。普段は感染リスクが低い状況でも、このような場面で感染が拡大したというわけだ。
感染拡大の要因
ここ数年、熊本県内ではインフルエンザの流行は比較的少なかったため、免疫力が低下しているという可能性も考えられる。また、ワクチン接種をしていない人々も多いことが指摘されている。10 代が中心に広がっているということは、この世代がワクチン接種を受けていなかったり、免疫力が低かったりすることも原因の一つであるかもしれない。
家庭内での感染も注意が必要
中野医師は、もう一つの懸念として家庭内での感染を挙げている。家族間でインフルエンザが広がり、更なる感染リスクを引き起こす可能性があることから、感染者についてはマスクを着用することなど、メリハリのある感染対策を行うことが必要である。
対策の重要性
熊本県では、新型コロナと同様に手洗い、うがい、マスク着用、咳エチケットなどの日常的な感染対策を励行するよう求めている。発熱した場合には、無理に学校や仕事に行かず、早めに病院を受診するよう呼びかけている。また厚生労働省が示している出席停止期間についても、改善までに必要な期間を遵守することが求められている。熊本県では現在、状況把握および感染者との接触を取り、迅速な対策をとることで、感染の拡大を防ぐことを目指している。
最後に
インフルエンザは、特に風邪や感染症が流行する時期には注意が必要である。感染拡大を防ぐためには、日常生活において必要な感染対策が怠られないようにすることが大切である。特に10 代については、部活動や運動会の練習においてマスクを着用することが求められる。また、発熱や風邪症状がある場合には、周囲に感染を広げることがないよう適切な対策を取ることが重要であり、感染拡大を防ぐために必要なことを全て行いましょう。
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