<div><h2>エーザイ認知症薬「レカネマブ」承認へ 厚労省部会了承</h2>
<p><strong>経済 2023 年 8 月 21 日 18:33 ( 2023 年 8 月 21 日 21:43 更新)</strong></p>
<h3>専門部会の了承</h3>
<p>厚生労働省の専門部会は21 日、エーザイと米バイオジェンが開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の承認を了承した。これにより、アルツハイマー病の進行を緩やかにする効果を証明した薬として、国内初の認知症治療薬となる見込みです。</p>
<h3>承認後の手続きと使用開始の見通し</h3>
<p>専門部会の了承を受けて、厚生労働相が近日中に正式に承認する予定です。エーザイは既にレカネマブの製造販売について医薬品医療機器総合機構(PMDA)に承認申請を行っており、審査期間を短くする「優先審査品目」に指定されていました。したがって、厚労相の承認が8 月中に行われた場合、実際に日本の医療現場での使用は早くても10 月、遅くとも11 月になると予想されています。</p>
<h3>薬価の算定と患者の薬剤費負担</h3>
<p>承認後に実際の医療現場でレカネマブを使用するためには、薬価を決める必要があります。これは、健康保険などの公的医療保険の適用対象にするためです。薬価の算定には通常 60 日から90 日ほどかかるとされています。米国では7 月に承認された際の薬価は年に2 万 6500ドル(約 390 万円)でしたが、国内の薬価算定には注目が集まります。</p>
<h3>レカネマブの効果と使用対象</h3>
<p>レカネマブはアルツハイマー病の根治にはつながらない薬であり、対象となる患者は日常生活に支障がない「早期段階」の比較的症状の軽い患者に限られます。アルツハイマー病は脳に「アミロイドベータ」というタンパク質がたまり、常規な神経細胞が壊れて脳萎縮が起こります。レカネマブはこの「アミロイドベータ」を除去することで病気の進行を遅らせる効果があり、臨床試験(治験)では、病気の進行速度を27%緩やかにする効果が確認されました。</p>
<h3>アルツハイマー病の現状と課題</h3>
<p>アルツハイマー病は記憶喪失や言葉が出ない、他者の話を理解できないなどの主な症状があります。国内においてもアルツハイマー病患者が認知症患者の中で最も多く、全体の6 割以上を占めています。世界的にもアルツハイマー病の患者数は増加傾向にあり、国際アルツハイマー病協会によると、現在の患者数 5000 万人は2050 年までに1 億 5000 万人に増加すると予測されています。</p>
<p>アルツハイマー病は患者やその家族にとって、物理的・精神的な負担が非常に大きい疾患です。新たな薬に対する期待は高まっていますが、今後の課題として患者の薬剤費負担の軽減策が求められるでしょう。</p></div><div>Medicaladvancement–タグ名:エーザイ,認知症薬,レカネマブ,厚労省,承認,先見のアプローチ,</div>
<< photo by Dustin Humes >>
この画像は説明のためのもので、実際の状況を正確に描写していません。
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