スーツ購入に「洋服の青山」を選ぶ理由は？

「ビッグモーター」の不祥事と社長の素顔

不正行為が明るみに

中古車販売大手の「ビッグモーター」において、顧客の車をわざと破損させ、保険金を不正に請求するという前代未聞の不祥事が発覚しました。この不正行為について、社長であり創業者でもある兼重宏行氏（71）と、その息子である「2 代目」の素顔について元幹部が明かしました。

社長の経営手腕と変貌

兼重氏について元幹部は、「謙虚で自分にも厳しく、部下をやる気にさせることに長けていた」と評価しています。彼はダメな社員を早めに降格させる一方、その後のチャンスも与える人物でした。さらに、声を荒げることもあったが、すぐに冷静さを取り戻して社員を気遣う言葉をかけるなど、人間味あふれる面もありました。

また、彼はビッグモーターを急成長させ、数年間に店舗数を30から200 以上に増やしました。事業計画書には「狂ったように出店する」という表現があり、兼重氏は「（同業者の）ガリバーを捉えた。日本一を取る！」と常に社員たちにハッパをかけ続けていました。

その変貌ぶりに驚愕

しかし、息子の2 代目が実権を握ってから、ビッグモーターは急変し始めました。社長業が息子に委ねられたことから、経営方針がますます異常なものとなっていきました。

兼重氏が「スーツも好んで安物をまとい、『これ洋服の青山で2 着セット3 万だったんだけど、高く見えるじゃろ』って変な自慢をしてくる」と明かすなど、ビッグモーターの社長は非常にケチな人物であることが明らかになりました。

「ケチ」な社長の素顔

社員旅行でマカオに行った際も、兼重氏はカジノについていきましたが、たった1 万円分しかチップを持ち歩かず、2000～3000 円分ずつしか賭けなかったといいます。ギャンブルが好きなのかと思いきや、連続で外れるとすぐに「もういい」と言って残りのチップを社員にあげて先に帰ってしまうほどのケチぶりでした。しかし、その一方で社員には新入社員でも必ず敬語で呼ぶことから、人間への配慮も忘れていませんでした。

社員にとっての教訓

ビッグモーターの不祥事と社長の素顔について考えると、経営者としての人間性や価値観が、会社の風土や業績にも大きく影響することがわかります。社長の行動や考え方が一貫しているかどうか、そして社員への配慮や教育が適切に行われているかが重要な要素となります。

特に、経営者は部下を指導する立場にあるため、社員たちにとってのリーダーシップや影響力は非常に大きいです。兼重氏のようなケチさや不正行為は、社員のモチベーションを低下させるだけでなく、会社の信頼性やイメージを傷つけることにもつながります。

したがって、経営者は常に社員とのコミュニケーションを大切にし、リーダーシップを発揮することが求められます。マネジメントのスキルや人間性を磨くためには、教育や研修にも力を入れる必要があります。

また、社員にとっても、自分の上司や経営者の行動や言動を見極めることが重要です。不正行為や問題行動が見られた場合には、適切な対処方法を考え、上司や経営陣に報告することが求められます。

結論

ビッグモーターの不祥事によって、経営者の人間性や価値観の重要性が改めて浮き彫りにされました。経営者は社員のリーダーシップを発揮する傍ら、人間性や倫理観を忘れずに社会貢献を目指すべきです。

また、社員も自らの目で経営者を見極めることが求められます。問題行動に対しては適切な対処を行い、組織の健全性を守る役割を果たすべきであり、適切な報告と行動を心掛けるべきです。