テイエムスパーダ:タフな血を受け継ぐ一級スプリンターへの可能性
セントウルS 回顧
2023 年のセントウルステークスは、3 歳馬の1 番人気であるビッグシーザーが出走しました。これまでの統計からは、3 歳馬が1 番人気に推されることは稀であり、同馬は古馬との対戦経験を積んでいました。今年のスプリントGⅠでの成績は限られていましたが、前哨戦としてはやや小粒なメンバー構成でした。
3 歳馬の重賞成績
今年は新潟記念を制した3 歳馬が出ましたが、実績は確認しておくべきでしょう。過去の統計からもわかるように、重賞で1 番人気に支援された3 歳馬の成績はまだ不安定です。セントウルステークスにおいても、昨年秋に1 番人気に支援された3 歳馬は勝利はできませんでした。しかし、クラシック2 着や古馬の重賞、オープンでの成績を残している馬もいました。つまり、3 歳馬も4 歳以上と同じく、オープンでの経験の有無が重要な判断材料となるのです。
テイエムスパーダの可能性
結果的に、14 番人気のテイエムスパーダが勝利し、単勝万馬券の決着となりました。テイエムスパーダは、昨年のCBC 賞で逃げ切り勝ちを収めるなど、スピードに優れた成績を残してきました。また、その血統もタフなものであり、父アドマイヤコジーンはケガを乗り越えて安田記念を制した実績があります。さらに、母トシザコジーンも短距離で活躍し、3 勝を挙げました。そのようなタフな血統性を受け継いでいるテイエムスパーダには、まだまだ上を目指せるポテンシャルがあると見るべきでしょう。
逃げの手に出る勝利
テイエムスパーダは、久々に逃げの手に出て快勝しました。先手が絶対条件とされる競馬において、彼はスピードに自信を持っています。セントウルステークスでは前半のダッシュ力を長く維持し、後半のスピードによって勝利を収めました。また、彼のレコード勝ちしたCBC 賞では、10 秒台のラップを刻むなど、スプリンターとしての能力を示しました。テイエムスパーダには、一級スプリンターとしてのポテンシャルがあり、絡んでくる馬を潰せる気迫も持っています。これからも、彼のスピードと勇気を前面に押し出し、勝利を重ねることを期待したいと思います。
まとめと今後の展望
セントウルステークスでのテイエムスパーダの勝利は、彼のタフな血統性とスプリンターとしての能力を示すものでした。彼は逃げの戦法によって勝利を収めましたが、これからはマークを貼られる可能性が高くなるでしょう。しかし、テイエムスパーダにはこれまでの実績やその強さがあります。彼が持つスピードとダッシュ力を長く維持する能力は、一流のスプリンターに必要な要素です。彼の成長と今後の競馬に注目し、彼の活躍を期待したいと思います。
<< photo by Jared Subia >>
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