トルコ大統領選挙、エルドアン氏の当選が確保
トルコで6 月 24 日に行われた大統領選挙において、現職のレジェップ・タイイップ・エルドアン氏が、再選を果たし、4 年の任期を務めることが決定しました。
選挙管理委員会の発表により当選確保
選挙管理委員会より発表された投票結果によれば、エルドアン氏は選挙の1 回目で、有効投票数の52.5%を獲得し、他の7 人の候補者を抑えての当選となりました。
これにより、エルドアン氏はトルコ共和国の歴史において、初めての大統領選挙で当選し、2 期目を迎えることが決定しました。また、同時に国民議会選挙も行われ、エルドアン氏の所属する与党・正義発展党も第 1 党となりました。
エルドアン氏再選についての海外からの反応
エルドアン氏の再選を受けて、アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプ氏は自身のTwitterアカウントで「おめでとう、トルコとエルドアン大統領。」と祝福するコメントを投稿しました。
一方で、欧州連合(EU)はエルドアン氏の再選に対し、懸念を示すコメントを発表しました。EUの外交安全保障上級代表であるフェデリカ・モゲリーニ氏は「私たちはトルコが大切なパートナーであり、我々はトルコがEUとの多様な協力関係を強め、基本的自由や声明された価値観を尊重していくことを望んでいる。」との見解を示しました。
結論:トルコ政府の安定化は重要
トルコにおいては、地中海東方や中東地域との地理的な位置関係から、数多くの地政学的な問題を抱えています。そのような中での今回の選挙でのエルドアン氏の再選は、トルコ政府の安定化を促すと同時に、地政学的な情勢においても影響力のあるトルコが今後も維持されることが期待されます。
ただし、トルコ政府はEUやNATOに加盟しており、基本的人権や民主主義、自由な選挙といったウエスタン・デモクラシーの価値観を共有する重要なパートナーでもあります。したがって政府は、これらの価値観を尊重し続けることが求められます。
トルコ全体としては、今後も安定化を促し、国内経済の発展と改善を図ることが求められます。外交政策においても、EUやNATOとの関係を改善し、地域内における平和と安定を維持することが求められます。
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