トルコ大統領選挙:エルドアン政権の影響力がより拡大するか?
トルコは、24 日に大統領選挙の決選投票を迎えます。現職のレジェップ・タイイップ・エルドアン氏は、3 期目の当選を目指しており、彼が勝利した場合、政権の影響力の拡大が予想されます。
エルドアン氏の政治強硬姿勢
エルドアン氏は、アナトリア民族主義者党(MHP)の支援を受けています。MHPは、エルドアン氏の中東における力の象徴となることを目指し、過激主義勢力に対する厳しい政策を支援しています。
エルドアン氏の在任中、トルコではプーチン氏のロシアを支援する反体制派に対する抑圧が進められています。エルドアン氏は、反体制派をテロリストと見なし、刑務所に投獄することで、国内における言論の自由を制限しています。
エルドアン氏による西洋との関係の悪化
エルドアン氏は近年、アメリカやEUなどとの関係が悪化しています。特に、EUとは、難民問題や人権問題などを巡って対立しています。また、アメリカは、トルコにおける反体制派に対する人道支援を行っており、エルドアン氏はこれを干渉として受け取っています。
トルコ経済の現状
トルコの経済は近年、深刻な危機に直面しています。トルコリラの暴落などが主な要因とされており、国民の生活水準は低下しています。エルドアン氏は、経済危機に直面しても強気であるという姿勢を見せており、国民から大きな支援を受けています。
最後に
トルコ大統領選挙の結果は、トルコ自体にとどまらず、世界的な政治的情勢にも大きな影響を与えることになるでしょう。どの候補者が当選するにせよ、国内外の懸念を払しょくすることが求められます。
エルドアン氏が当選した場合、彼の政治強硬姿勢や西洋との関係悪化などが続く可能性があります。これを回避するためには、エルドアン氏が国際社会との対話を強化し、トルコ自体の民主主義や言論の自由を尊重する姿勢を見せることが必要です。また、トルコ自体も、経済や人権などの問題に取り組むことが必要であり、政治的安定の実現が求められます。
<< photo by Farhad Eidi >>