バイエルン・ミュンヘンのCEOとスポーツ・ディレクターが電撃解雇、世間に衝撃広がる
バイエルン・ミュンヘンが、2020-21シーズンのブンデスリーガで逆転 11 連覇を達成した翌日、クラブの最高幹部 2 人を即時解雇することを発表し、世間に衝撃が広がっている。クラブは、元ドイツ代表のGKであり、20 年に会長兼 CEOに就任したオリバー・カーン氏と、チーム編成を担当するスポーツ・ディレクターのハサン・サリハミジッチ氏を解雇することを決定した。
低迷シーズンとは言え、解雇決定は驚きである
バイエルン・ミュンヘンは、過去 10シーズンで優勝し続けていたが、今シーズンに入り低迷しており、BLのタイトル争いも過去数年で最も接近していた。また、欧州チャンピオンズリーグ（CL）やドイツ杯でも準々決勝敗退するなど、結果を残せていなかった。このことから、一部では2 人の手腕に対して疑問視する声が上がっていた。
トゥヘル監督もショックを受けている
バイエルン・ミュンヘンのトゥヘル監督は、今年 3 月にクラブの監督に就任した際、カーン氏とサリハミジッチ氏がチームをクラブに連れてきた人物となる。そのため、解雇の決定にショックを受けている。
カーン氏とサリハミジッチ氏の過去と今後
オリバー・カーン氏は、1994 年にカールスルーエからバイエルンに加入し、バイエルンでのキャリアでブンデスリーガ8 度、ドイツ杯 6 度制覇。00-01 年シーズンには欧州 CLでも優勝を経験している。ハサン・サリハミジッチ氏は、バイエルンではカーン氏と共に6 度のリーグ優勝と4 度のカップ戦でチームメートだった。
クラブは、解雇について説明するため、5 月 28 日に記者会見を設定した。カーン氏の後任としては、監査役会のヤン・クリスチャン・ドレッセン氏がCEOを務めることが決まっている。一方、サリハミジッチ氏の後任については、クラブが検討中としている。
クラブの決定について世間の反応は？
今回の解雇について、SNS 上では「低迷シーズンとは言え、カーン氏の解雇は過剰反応ではないだろうか？」といった声が上がるなど、様々な意見が寄せられている。
バイエルン・ミュンヘンの今後の舵取りに注目を
バイエルン・ミュンヘンは、低迷期を脱出するための舵取りを迫られている。今回の決断によって、クラブは新しい道を模索することになるだろう。
今後のバイエルン・ミュンヘンの戦略や選手起用などには注目せねばならない。また、解雇に対し選手たちの反応や、クラブの今後の指導者人事にも注目が必要である。
バイエルン・ミュンヘンは、2021 年 7 月 29 日に川崎フロンターレと対戦する予定だ。オリバー・カーン氏もこの試合に参加する予定で、「とても楽しみにしている」と語っている。
<< photo by Matthias Schröder >>
