東近江市長、フリースクールめぐる発言について謝罪
市長の反省と発言の撤回しない意思
滋賀県東近江市の小椋正清市長は、フリースクールをめぐる発言について謝罪したいと述べましたが、一方で発言の撤回しない意思を改めて示しました。市長は、先日の子どもの不登校についての会議で、保護者やフリースクールを運営している方を傷つける発言をしたことが問題とされており、フリースクール協議会は発言の撤回や対話の場を求めていました。市長は自身の発言に対し深く反省し、謝罪の意思を示したものの、撤回しない意思を改めて表明しました。
発言の意図と問題提起
市長は、フリースクールについての問題提起を行ったと説明しました。彼の意図は、文部科学省がフリースクールの運営基準やカリキュラムの制度設計をしっかり行った上で、自治体に支援を求めるべきであるとの立場でした。市長は、これまでの支援が不十分であるとの気持ちから、発言を行ったと説明しています。
フリースクール運営者からの要望
共通認識をもち、現場を見てほしい
市長の発言に対し、フリースクールの運営者は抗議文を提出しました。彼らは、市長に対し、当事者の声を聞いて共通認識をもってほしいと要望しています。
フリースクール「ひとつぶてんとう園」は、近江八幡市にあり、0 歳から11 歳までの子ども11 人が利用しています。このスクールでは、子どもたちが週に5 日間、自由に過ごしたり、学習支援を受けたりしています。フリースクールの協議会の副会長である西村静恵さんは、市長が謝罪の意思を示したことに一定の理解を示しましたが、発言の撤回しない意向については、市長がフリースクールを利用している人や不登校の子どもの現状を把握していないとの懸念を示しています。彼女は、市長にはフリースクールの現場を訪れ、当事者の声を直接聞くことで、状況をより共有し、共通の認識を持ってほしいと述べました。
まとめと今後の展望
フリースクールをめぐる小椋市長の発言について、謝罪の意思を示しつつも、撤回しない意向を改めて表明しました。一方、フリースクールの運営者は、市長にはしっかりと現場を見て、当事者の声を聞くことを求めています。今後は、市長とフリースクールの関係者が対話し、共通の認識を築くことが重要です。また、政府や自治体がフリースクールの運営基準やカリキュラムについてしっかりと対応し、問題解決に取り組むことも必要です。
<< photo by Anastasiia Chepinska >>
この画像は説明のためのもので、実際の状況を正確に描写していません。