マツダ、発電用ロータリーエンジン搭載 PHEVモデル「MX-30 Rotary-EV」発表会 開発陣らがロータリー復活の想いを語る
マツダの新型 PHEVモデル「MX-30 Rotary-EV」の発表会が行われる
マツダは9 月 14 日、ロータリーエンジンを発電機として使用する新型電動車「MX-30 Rotary-EV」の予約販売開始に合わせてオンライン発表会を実施しました。このコンパクトなPHEVモデルには8Cロータリーエンジンが搭載されており、マツダの特徴である軽量さ、コンパクトさ、高出力を活かした環境にも適したエンジンとなっています。
ロータリーエンジンの歴史とMX-30 Rotary-EVへの想い
マツダの執行役員で国内営業担当の東堂一義氏は、マツダミュージアムでロータリーエンジンの構造や歴史について説明しました。彼はまた、マツダがこれまでに200 万台近くのロータリーエンジン車を生産してきたことを紹介しました。そして、マツダが独自に開発したロータリーエンジンの特性である軽量性、コンパクトさ、高出力性を強調し、MX-30 Rotary-EVへの思いを語りました。
MX-30 Rotary-EVの特徴とターゲット層
MX-30 Rotary-EVについて、MX-30の主査である上藤和佳子氏は、「私らしく生きる」をコンセプトに掲げ、バッテリーEVとマイルドハイブリッドのパワートレーンに加え、手動運転と通常運転を簡単に切り替えられるSeDV(セルフ エンパワーメント ドライビング ビークル)など、マツダの電動化をリードしながらも新しい視点を提案するモデルであると紹介しました。MX-30 Rotary-EVのターゲット層は、EVに興味はあるものの航続距離や充電環境などから購入をためらっている人々であり、マツダならではの技術資産を組み合わせたプラクティカルな選択肢を提案するとしています。
開発陣が苦労話やロータリーエンジン復活への思いを語る
発表会の質疑応答の場では、東堂氏と上藤氏に加え、電気駆動主査の土井淳一氏とエンジン主査の富澤和廣氏も参加しました。彼らは苦労話や今後の展開や戦略について幅広い質疑に答えました。
ロータリーエンジンの開発への挑戦
富澤氏は、今回のロータリーエンジンの開発について詳しく語りました。新しいロータリーエンジンは、従来のエンジンとは異なる設計であり、直噴化などの新しい技術を取り入れて燃費の改善を図っています。また、東堂氏は、ロータリーエンジンの開発においては、ロータリーならではの燃焼メカニズムを理解することが難しかったと説明しました。しかし、開発メンバーの挑戦と努力により、最終的には効率的な燃焼を実現することができました。
PHEVユニットのコンパクト化への取り組み
土井氏は、電気ユニットのコンパクト化について語りました。電気ユニットをコンパクトに収めるための取り組みとして、高出力の薄型モーターの採用や潤滑油の効率的な開発などが行われました。また、裝置投資を抑えながら効率的に開発するために、一般的な裝置を活用し、潤滑油の流れを視覺化することで理想的な冷却を実現しました。
燃費とコンパクトさの比較
富澤氏は、MX-30と従来のバッテリーEVモデルとの燃費を比較しました。彼によると、新しい8Cロータリーエンジン搭載のMX-30は、従来の13Bロータリーエンジン搭載車に比べて最大で25%の燃費改善が見られ、車両トータルとして15.4km/Lの燃費効率を実現しています。
共有部品と他車種への展開
土井氏によれば、電気ユニットはマツダの独自開発であり、一部の裝置は一般的なものを使用して効率的な開発を行っています。バッテリーについては、EVモデルと共通のものを使用しています。
価格とターゲット層
東堂氏によれば、MX-30の価格がバッテリーEVモデルと比べて低く抑えられたのは、PHEVとして小型化されたためだと説明しました。ターゲット層については、EVに興味はあるが航続距離や充電環境の不安を持っている人々を想定しており、マツダならではの技術資産を活かした新たな選択肢を提案するとしています。
ロータリーエンジンの復活の意義
東堂氏は、ロータリーエンジンを使ったMX-30の復活の意義について述べました。彼は、すべてのクルマがEVに置き換わるまでにはまだ時間がかかるとし、マツダとしては内燃機関、電動化技術、代替燃料などの組み合わせやソリューションを用いて各国・各市場に適した車両を提供していくために、マルチソリューション戦略を進めていると述べました。そして、ロータリーエンジンは軽量・高出力・コンパクトさなどの特性を持ち、小型クラスのPHEVに適しているため、MX-30で活かされたと語りました。また、マツダのスピリットやDNAそのものがロータリーエンジンの挑戦だったことから、多くのマツダファンにも喜ばれると考えています。
ロータリーエンジンの将来展望
東堂氏は、ロータリーエンジンは水素を含むさまざまな燃料に対応可能であり、将来の発展性があると述べました。ただし、具体的な展開計画についてはまだ明言することはできないとし、今後の展開に期待を寄せるよう呼びかけました。
コンパクトサイズのPHEVの利点と新たなユーザーへの訴求
上藤氏は、MX-30のコンパクトサイズのPHEVが持つ利点や新たなユーザーへの訴求力について語りました。彼は、MX-30はシリーズ式 PHEVと独自の電気システムを搭載しており、どのクルマよりもEVに近い使い方ができると強調しました。これにより、車両のサイズだけでなく、使い方やユーザーのライフスタイルに合わせて幅広く対応できるモデルとなると述べました。
コスト低減と価格抑えについて
上藤氏は、コスト低減の取り組みについて言及しました。彼は、マツダの強みである混流生産や既存のアセットの活用により、コストを抑え、価格を抑えることができると述べました。これにより、マツダの電動車の開発と販売の知見や経験を積み重ね、将来のビジネスに向けて資産化することを狙っていると説明しました。
欧州や日本以外への展開
上藤氏によると、現時点ではMX-30 Rotary-EVの販売は日本と欧州に限定される予定です。しかし、今後の反応や需要を踏まえて、他の国や地域への展開も検討していきたいと述べました。
ロータリーエンジン搭載車の展開
東堂氏によれば、現時点では日本と欧州の市場での展開が計画されていますが、今後の展開は商品の反響を見ながら検討される予定です。彼はまた、マツダが世界で唯一のロータリーエンジン搭載 PHEVを提供しているため、多くの人々に体験してもらいたいと述べました。
レシプロエンジンとロータリーエンジンの比較
富澤氏によれば、MX-30に搭載されている8Cロータリーエンジンは非常にコンパクトであり、車両の容積を計算しても、同等の出力效能を持つ直列 4 気筒エンジンに比べて18%ほど小さいことを示しました。このことから、ロータリーエンジンのコンパクトさが優れていることを証明しています。
将来の展開
上藤氏によると、新しい電駆ユニットの登場により、新たな技術の広がりと可能性が生まれました。具体的な計画はまだ明確ではありませんが、今回の発表をスタート地点に、さらなる展開と進化を期待しています。
余談:半導体不足への対応
東堂氏によれば、MX-30 Rotary-EVの生産キャパシティは年間約 2 万台ありますが、部品の供給などは市場のニーズに合わせて調整していくとのことです。また、最近は生産が安定しており、心配は少なくなっていると述べました。
編集後記
マツダの新型 PHEVモデル「MX-30 Rotary-EV」の発表会では、開発陣の苦労話や技術の取り組みが語られました。ロータリーエンジンの復活はマツダのスピリットを感じさせるものであり、環境に配慮しながらも個性的なクルマを提供していくマツダの戦略の一環となります。今後の展開に期待が寄せられる一方で、バッテリーのコスト低減や供給体制など課題も存在します。マツダの選択肢の一つとして、MX-30 Rotary-EVが多くのユーザーに受け入れられることを期待します。
<< photo by Dominika Poláková >>
この画像は説明のためのもので、実際の状況を正確に描写していません。
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