レアル・マドリー、攻撃陣の大幅重新整理へ
フランス代表 FWカリム・ベンゼマの退団により、スペインの名門レアル・マドリーの前線が大きく入れ替わる見通しとなっている。ベンゼマの退団だけでなく、フロント陣がすでに発表したスペイン代表 FWマルコ・アセンシオ、ベルギー代 FWエデン・アザール、元ドミニカ共和国代表 FWマリアーノ・ディアスといった選手たちの退団も重なり、攻撃陣には新たな補強が求められている。
ロス・ブランコスの新戦力候補たち
レアル・マドリーはチェルシーのドイツ代表 MFカイ・ハヴァーツの獲得に関心を示しているほか、トッテナムのイングランド代表 FWハリー・ケインの獲得も視野に入れた模様だ。ハヴァーツのように多岐にわたる攻撃的ポジションをこなせる汎用性の高さや、若手ならではの成長余地の大きさが魅力的だ。一方で、トッテナムはケインにつけた独自のクラブステータスや、フットボールの最高峰でのプレーを志向するケインの趣味性など、レアル・マドリーにとって簡単ではない競争相手であることは間違いない。
他にも、ミランからレンタル移籍中のスペイン代表 MFブラヒム・ディアスの復帰や、エスパニョールのスペイン代表 FWホセルの移籍成立が見込まれているという。また、リバプールから退団するブラジル代表 FWロベルト・フィルミノの名前も挙がっている。給与面での余裕ができたことにより、レアル・マドリーがどのような補強政策を打ち出すのか、注目が集まるところである。
レアル・マドリーの哲学と今後の展望
レアル・マドリーには、長年にわたって「ガラクタコレクション」と揶揄されるような、多くのスター選手を揃えながらもトロフィーを獲り切れない時代があった。しかし、2000 年代以降、カリスマ性を持つ名将の就任や、若手選手の起用など、長期的な視野でクラブを運営する哲学が根付いてきた。
そうした哲学のもと、レアル・マドリーは常に優勝を狙い、また、スペイン代表やフランス代表など、強豪国の代表チームを率いる選手たちも多数所属している。一方で、長くクラブに在籍し、チームの個性を形成する選手たちも少なくない。例えば、ベンゼマは2010 年代初頭からチームを支えてきた中心選手の一人であり、その役割は軽減されるものの、クラブからの感謝ともに、サポーターからの温かい見送りを受けている。
今後も、レアル・マドリーは優勝だけでなく、長期的な視野でクラブを運営し、個性あふれる選手たちが輝く舞台を提供していくことが期待される。このようなレアル・マドリーの哲学に基づき、どのような補強が行われるのか、注目したい。
編集部のコメント
レアル・マドリーは、長年の伝統と哲学に基づき、常にスター選手の獲得を狙うクラブである。一方で、選手たちの気持ちやチームの個性にも配慮し、長期的な視野でクラブ運営を行っている。今回のベンゼマの退団により、攻撃陣に大幅な変革が求められるなか、どのような補強が行われるか注目したい。
特に、チェルシーのドイツ代表 MFカイ・ハヴァーツの獲得や、トッテナムのイングランド代表 FWハリー・ケインの獲得の可能性が報じられているが、レアル・マドリーの哲学に基づき、適正な移籍金での獲得が求められる。
また、新たなスター選手が加入する一方で、ベンゼマのような長くチームを支えてきた選手たちにも、適切な見送りがされることが重要である。レアル・マドリーの哲学に基づき、常に個性豊かな選手たちが輝く舞台を提供し、トロフィーを目指して戦ってほしい。
<< photo by Abigail Keenan >>