カナダ南東部沖の潜水艇の捜索が続く
捜索範囲を重点的に調査
米当局は、英豪華客船タイタニック号の探索ツアー中に訊息を絶った潜水艇について、引き続き捜索活動を行っている。この潜水艇が訊息を絶った場所で複数の音を感知した海域を重点的に調査していると報告されている。米沿岸警備隊によると、カナダの航空機がソナーから音を感知した海域に、遠隔操作できる捜索機が投入されている。
音の分析結果はまだ出ていない
米国沿岸警備隊によると、現時点ではまだ音の分析結果は出ていない。ジェイミー・フレデリック大尉は「率直に言って何の音か分からない」と述べている。潜水艇は仕様上、96時間分の酸素を搭載していたが、現地時間22日朝までには酸素が底を尽きると予想されている。
広範な範囲での捜索活動
この日を含む数日間、米国、カナダ、フランスの捜索隊が空と海から合計約2万5900平方キロを超える範囲を捜索している。さらに、ロボット潜水艇を積んだ仏調査船が22日夜に到着し、タイタニック号残骸と同じ深さまで潜航し、引き揚げ作業の支援を行う予定となっている。
引き揚げ作業は非常に困難
ただし、潜水艇が発見されたとしても、水深数千メートルという場所での引き揚げ作業は非常に困難なものとなる。そのため、捜索活動は時間の経過とともに困難を増していくことが予想される。
潜水艇に乗船していた人々
5人が乗船した潜水艇
18日に訊息を絶った潜水艇には5人が乗船していた。英豪華客船タイタニック号の探索ツアーに参加していたのは、以下のような人々であった。
– ハミッシュ・ハーディング氏(58):英富豪
– シャーザダ・ダウード氏(48):パキスタン出身の実業家
– シャーザダ・ダウード氏の息子(19)
– ポールアンリ・ナルジョレ氏(77):仏探検家
彼らは25万ドルの費用を支払ってこのツアーに参加していた。
潜水艇内の空気供給は不安定
専門家によると、潜水艇内の空気供給は電力の有無や乗組員の状態に左右されるとされている。したがって、現在の状況では乗組員の状態がどのようになっているかが重要な要素となっている。
結論
引き揚げ作業が非常に困難な状況であるという現状から、潜水艇の発見が難しいという現実も考慮しなければならない。しかし、全ての手段を駆使して捜索活動が続けられていることは評価できる。乗組員の安否に関しては状況が分からないが、それについても最善の方法で捜索を続けることが求められる。
画像はイメージです
<< photo by Vedang Tandel >>
この画像は説明のためのもので、実際の状況を正確に描写していません。