世界初公開の新型「ランドクルーザー"250"」、トヨタはなぜ2つの顔を持つのか

トヨタ自動車、新型「ランドクルーザー“250“」を世界初公開

新たなパワートレーンの匯入

トヨタ自動車は8 月 2 日、新型「ランドクルーザー」”250“シリーズを世界初公開しました。この発表会では、2つの顔を持つランドクルーザー“250“（プロトタイプ）がお披露目され、日本では2024 年前半に発売される予定です。

さまざまなパワートレーンの設定

ランドクルーザー“250“には、5つの異なるパワートレーンが用意されています。西欧・東欧、日本・中近東、その他地域では、最高出力 150kW（204PS）/最大トルク500Nmを発生する2.8リッターターボディーゼル「1GD-FTV」の8 速 AT（一部地域では6AT）モデルが投入されます。東欧・日本・その他地域では、最高出力 120kW（163PS）/最大トルク246Nmを発生する2.7リッターガソリン「2TR-FE」エンジンの6 速 ATモデルが投入されます。北米・中国には2.4リッターガソリンターボハイブリッド「T24A-FTS」と8 速 ATモデル、中近東・東欧・その他地域には2.4リッターガソリンターボ「T24A-FTS」と8 速 ATモデル、豪州・西欧には2.8リッターディーゼルターボ「1GD-FTV」と8 速 ATモデルが投入されます。

改良された悪路走破性と快適性

ランドクルーザー“250“は、”300″シリーズと同じGA-Fプラットフォームを採用しており、悪路走破性が大幅に向上しています。トヨタは、「お客様の生活と実用を支えるクルマ」として、オンロードでも操縦のしやすさと快適性を向上させることにも注力しました。

剛性強化と悪路走破性の改善

車両全体の剛性は従来型比で30％向上し、フレーム剛性は50％向上しています。さらに、サスペンションの基本效能も向上させ、ホイールアーティキュレーション（タイヤの浮きづらさ）を改善しました。これにより、ランドクルーザー“250“はオフロードとオンロードの双方で高い效能を発揮し、電動パワーステアリング（EPS）によるハンドル取られ低減、ステアリングフィールの改善、低速時の取り回し性向上などを実現しました。また、レーントレーシングアシストも採用されているとのことです。

革新的なテクノロジーの匯入

新しいランドクルーザー“250“には、革新的なテクノロジーも搭載されています。SDM（Stabilizer with Disconnection Mechanism）は、トヨタブランド初の採用となり、フロントスタビライザーの状態を切り替えることができます。これにより、オフロードの走破性と乗り心地、オンロードでの操縦安定性を両立させることが可能になりました。また、マルチテレインモニター／マルチテレインセレクト機能も拡充され、オフロード走行支援が向上しています。

ランドクルーザーの原点に回帰

ランドクルーザー“250“シリーズは、トヨタ自動車の豊田章男社長（当時）が「ランクルは人々の生活、地域社会を支えるためのクルマであるべきで、より多くの人の生活を支えるライトデューティーモデルはお客様が求める本来の姿に戻す必要がある」という考え方を提案しました。これに応えて、開発陣はランドクルーザーの原点に回帰する開発コンセプトを定め、剛性の強化や悪路走破性の向上を目指して開発を進めてきました。

まとめ

トヨタ自動車が新型の「ランドクルーザー“250“」を世界初公開しました。この新型車にはさまざまなパワートレーンが用意され、改良された悪路走破性と快適性が特長となっています。さらに、革新的なテクノロジーの匯入により、より安定した走行效能を実現しています。トヨタのランドクルーザーは、人々の生活と地域社会を支えるためのクルマとして、多くの人々に愛されています。最新のテクノロジーを駆使して、さらなる進化を遂げた新型「ランドクルーザー“250“」には、注目が集まりそうです。