国立科学博物館、目標 1 億円の大型クラウドファンディング開始
2023 年 8 月 7 日、国立科学博物館(以下、かはく)は、目標 1 億円のクラウドファンディングを開始しました。かはくは、世界に誇れる標本・資料の収集・保管活動を行ってきましたが、コロナ禍による入館料収入の減少や物価高による光熱費の上昇などで、その活動の継続が難しくなっています。このクラウドファンディングを通じて、かはくはコレクションの収集や保全費用を確保したいとしています。
地球の宝を守れ―国立科学博物館 500 万点のコレクションを次世代へ
かはくは「地球や生命の歴史と現在、科学技術の歴史」を研究するため、標本や資料を収集してきました。登録標本・資料数は500 万点以上にのぼり、毎年数万点ずつ増えているとされています。ただし、上野にある博物館の展示物はそのうち2 万数千点と1%未満であり、残りの多くは茨城県つくば市にある収蔵庫に保管されています。
一見すると「500 万点」という数字は多いように思えますが、ロンドンの大英自然史博物館は約 8000 万点、アメリカのスミソニアン国立自然史博物館は約 1 億 5 千万点の標本を所蔵しており、世界の主要な自然史博物館には桁違いのコレクションがあります。コレクションの量を増やすことは、研究の質を高めることにつながり、その成果は博物館での展示などを通じて社会で共有されます。
プロジェクト名「地球の宝を守れ―国立科学博物館 500 万点のコレクションを次世代へ」
かはくのクラウドファンディングプロジェクトは「地球の宝を守れ―国立科学博物館 500 万点のコレクションを次世代へ」という名前で行われます。目標金額は1 億円で、参加者は5,000 円から1,000,000 円までの寄付や購入をすることができます。
このクラウドファンディングでは、40 以上のコースが用意されており、期間中にさらに追加される予定です。募集期間は2023 年 8 月 7 日から11 月 5 日までとなっており、クラウドファンディングの詳細はこちらで確認することができます。
まとめ
国立科学博物館が目標 1 億円の大型クラウドファンディングを開始しました。このクラウドファンディングは、コロナ禍による収入減少や物価高による光熱費の上昇などにより、かはくの活動継続が困難になったことから行われます。
かはくは世界に誇れる500 万点以上の標本・資料を保有しており、その数は毎年増え続けています。しかし、そのうち展示されているものはわずか1%未満であり、残りの大部分は保管庫に保管されています。クラウドファンディングによって寄付や購入を通じて、かはくのコレクションの収集や保全費用を確保し、次世代へ継承していくことが目指されています。
かはくのクラウドファンディングプロジェクトは「地球の宝を守れ―国立科学博物館 500 万点のコレクションを次世代へ」と題されており、期間中には40 以上のコースが用意されます。クラウドファンディングへの参加や詳細は公式ウェブサイトをご確認ください。
国立科学博物館は科学と自然の貴重な資源を守り、研究成果を社会で共有する役割を果たしています。その活動を支えるために、ぜひ多くの人々がクラウドファンディングへの参加を考えてみてはいかがでしょうか。
<< photo by Bayu Prayuda >>
この画像は説明のためのもので、実際の状況を正確に描写していません。