「クライマーズ・ハイ」NHK・BSプレミアムで本日放送
原田眞人監督の代表作のひとつ
原田眞人監督がメガホンをとり、2008 年 7 月に劇場公開された社会派作品「クライマーズ・ハイ」が、本日 8 月 12 日午後 2 時 40 分からNHK・BSプレミアムで放送される。現在、同作が配信されているプラットフォームがないため、またとない鑑賞機会となりそうだ。
「半落ち」「64」などで知られる横山秀夫氏が手がけた「クライマーズ・ハイ」を原田監督、堤真一主演で映画化し、興行収入約 11 億 9000 万円の大ヒットを飾った意欲作。1985 年 8 月 12 日、乗客乗員 524 人を乗せた日本航空 123 便が、群馬県多野郡上野村の御巣鷹山に墜落。群馬の有力地方新聞・北関東新聞社の遊軍記者・悠木は、事件の担当デスクに任命される。混乱する状況や次第に露わになっていく社内の人間関係の軋轢に押しつぶされそうになりながらも、未曾有の大惨事の真実を伝えるために奔走するが……。
出演者の熱演に注目
堤が全権デスクとして地方新聞がなすべき使命を全うしようと奮闘する悠木を熱演したほか、堺雅人が悠木に憧れながらも反発する県警キャップ・佐山に息吹を注ぎ、凄惨な事故現場を目に焼き付け鬼気迫る面持ちで取材活動に邁進するさまを体現している。ふたりの魂のぶつかり合いは当時の映画賞でも激賞され、第 33 回報知映画賞では堤が主演男優賞、堺が助演男優賞に輝いたほか、国内主要映画賞を席巻した。
そしてまた、ふたりのほかにも尾野真千子、小澤征悦、田口トモロヲ、滝藤賢一、でんでん、遠藤憲一、高嶋政宏、山崎努らが好演を披露している。
登山と挑戦の心
クライマーズ・ハイは、登山をテーマにした作品ですが、その意味は単に冒険やスリルを求めることだけではありません。登山は人間が限界に立ち向かい、自分自身を超えるための挑戦の象徴であり、人間の成長や精神的な克服を描いた作品ともいえます。
この作品は、登山を通じて遭遇する困難や試練を乗り越え、逆境に立ち向かう主人公たちの姿勢や意志の強さに注目しています。彼らがクライマーズ・ハイと呼ばれる高揚感を感じる瞬間、頂上に立った時の喜びや達成感は、まさに人間の意志と根性の結晶なのです。
現代社会に対するメッセージ
「クライマーズ・ハイ」は、1985 年に実際に日本で起きた日本航空 123 便墜落事故を背景にした物語です。この作品を通じて、社会における大規模な事件や事故が起きた際に、報道機関やメディアの役割や倫理が問われることを考えさせられます。
主人公である悠木が真実を追求する姿勢や報道の重要性は、現代社会においても変わらず重要なテーマです。報道は情報を伝えるだけではなく、公正な視点や真実を追求することで社会の健全な発展に貢献する責任があります。
まとめ
原田監督の代表作「クライマーズ・ハイ」がNHK・BSプレミアムで放送されることになりました。登山をテーマにしたこの作品は、主人公たちの挑戦と成長、そして報道の重要性を描いた作品です。また、堤真一や堺雅人をはじめとする出演者の熱演も注目されます。この機会に、ぜひ「クライマーズ・ハイ」をご覧になってみてはいかがでしょうか。
<< photo by Jimmy Liao >>
この画像は説明のためのもので、実際の状況を正確に描写していません。