遠山一さん死去 ダーク・ダックスの最後のメンバー
遠山一(とおやま・はじめ)さんが、慢性心不全と老衰のために逝去しました。彼は男性4人組コーラスグループ「ダーク・ダックス」の最後のメンバーであり、親しまれていた愛称は「ゾウさん」です。彼は93歳でした。
音楽愛に生きた遠山一さん
遠山さんは、常に「歌うことが大好きだから、歌える間は生きていたい」と述べてきました。その言葉通り、90歳を超えても、後援会が企画した定期的な集いに参加していました。今年4月には、都内のレストランで行われた集いにも元気な姿を見せていたそうです。
ダーク・ダックスというグループの歴史と遺産
ダーク・ダックスは、1954年に「アイル・ネバー・スマイル・アゲイン」でレコードデビューしました。彼らは抜群のハーモニーと上品な歌声が特徴で、「雪山讃歌」「カチューシャ」「山男の唄」「銀色の道」などのヒット曲を生み出しました。
ダーク・ダックスは、58年にはグループとして初めてNHK紅白歌合戦に出場し、その実績から87年には「日本で最も長期にわたって活動するコーラスグループ」としてギネスプックに認定されました。また、93年には遠山さんを含む4人全員が紫綬褒章を受賞しました。
遠山さんは、ダーク・ダックスの他のメンバーが亡くなった後も、一人で活動を続けてきました。彼はグループの最後の継承者であり、彼らの音楽の遺産を守り続けてきた存在として評価されています。
ダーク・ダックスに敬意を捧げて
遠山さんの死は、日本の音楽界に大きな喪失感を与えました。彼の存在は、コーラスグループの枠を超え、日本の音楽文化の一部となっています。
遠山さんを偲ぶために、10月26日と27日に開催される「日本歌手協会第50回歌謡祭」では、彼をしのぶコーナーが設けられる予定です。
まとめ
遠山一さんは、ダーク・ダックスの最後のメンバーとして、抜群のハーモニーと上品な歌声で多くの人々に感動を与えました。彼の逝去は、日本の音楽界にとって大きな損失となりましたが、彼の音楽と人格は永遠に記憶されるでしょう。私たちは彼の功績を称え、彼の音楽を次世代へ継承していく責任を果たすべきです。
<< photo by sergio souza >>
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