鳥島の地震と津波：専門家が警鐘を鳴らす！体積膨張の影響は？

鳥島近海震源地震による津波観測　体積膨張の可能性について

専門家の分析によると、海底火山の影響とみられる津波の可能性も

9 日朝、鳥島近海を震源とする地震が発生し、伊豆諸島などの太平洋沿岸で津波が観測されました。この地震に関して、専門家が分析を行った結果、通常の断層破壊とは異なる波形データが観測されたことから、体積膨張による海面変動が起きた可能性が浮上しています。また、鳥島近海では過去にも海底火山の影響とみられる津波が発生しているため、詳細な調査が行われる予定です。

地震研究所の三反畑助教の分析結果

東京大学地震研究所の三反畑修助教授は、観測された地震波や津波のデータを分析しました。その結果、通常の断層破壊で生じる波形とは異なり、体積が膨張した際に生じる波形データに類似していることが分かりました。これにより、地下からマグマが上昇し、海水を押し上げて海面変動が起きた可能性が考えられています。

鳥島近海の海底火山活動と津波の関連性

鳥島近海には海底火山があり、1984 年以降、10 年に一度程度、通常の地震よりも規模の大きな津波が発生していることが知られています。この津波の原因として、鳥島の北側にある須美寿カルデラによる海底のマグマ活動が挙げられています。この現象は「トラップドア断層破壊」と呼ばれており、過去にも八丈島での地震が津波を引き起こした際には地下のマグマ活動が関与していたことが確認されています。

今回の津波の原因と地震の推定震源

9 日朝の地震の震源は鳥島の南側に推定されており、近くには「孀婦岩」と呼ばれる海底火山が存在します。このため、三反畑助教授は、地下のマグマ活動が津波発生の原因である可能性も考えられると述べており、詳細なデータ分析が引き続き進められる予定です。

海面変動の警鐘　マグマ活動による津波の可能性に注意を

三反畑助教授は、マグマ上昇による海面の変動は陸地での大きな揺れとは異なる場合も多く、津波情報に注意する必要があると指摘しています。今回の鳥島近海の地震で津波が発生した理由やその原因の詳細については引き続き調査が進められる予定です。

まとめ

鳥島近海の地震による津波観測で、専門家が体積膨張による海面変動の可能性について警鐘を鳴らしています。鳥島近海では過去にも海底火山による津波が発生しており、今回の地震もその影響が関与している可能性が浮上しています。マグマ活動による海面変動は陸地での大きな揺れとは異なるため、津波情報には十分な注意が必要です。