重賞レース分析:ジャパンダートダービーの傾向
超人気薄の馬が好走を果たした例は多くない
過去 10 年の成績から見ると、ジャパンダートダービーでは「1 番人気」の馬は3 着内率 70.0%と好成績を収めています。一方で、2~6 番人気の馬は3 着内率 42.0%、7 番人気以下の馬は3 着内率 2.6%となっています。前評判の低い馬は上位に食い込む可能性が高くない傾向がありますので、注意が必要です。
JRAの馬が中心
過去 10 年の成績を見ると、「地方」の馬は3 着内率 7.1%、「JRA」の馬は3 着内率 37.9%となっています。地方所属馬の好走例も決して少なくないですが、基本的にはJRA 所属馬を重視するべきでしょう。
1~2 枠に入った馬は不振
過去 10 年の成績を見ると、1~2 枠の馬は3 着内率 4.5%、3~8 枠の馬は3 着内率 25.4%となっています。内寄りの枠に入った馬は割り引きが必要です。
前走の着順が良い馬ほど好成績
過去 10 年の成績を見ると、「1 着」の馬は3 着内率 35.1%、「2~5 着」の馬は3 着内率 20.0%、そして「6 着以下」の馬は3 着内率 2.9%となっています。前走で大敗を喫した馬は、評価を下げるべきです。
前走の距離が明暗を分けそう
過去 10 年の成績を見ると、1,400m以下の馬は3 着内率 0.0%、1,400m超 1,900m未満の馬は3 着内率 32.9%、そして1,900m以上の馬は3 着内率 11.9%となっています。1,400m以下や1,900m以上のレースを経由してきた馬は、過信せずに見るべきでしょう。
前走の人気も見逃せないポイント
過去 10 年の成績を見ると、3 番人気以内の馬は3 着内率 33.3%、4~11 番人気の馬は3 着内率 10.9%、12 番人気以下の馬は3 着内率 0.0%、そして前走が国外の競走だった馬は3 着内率 50.0%となっています。臨戦過程を比較する際は、前走時点での人気もチェックしておくと良さそうです。
“東京ダービー”上位馬の好成績例も少なくはないが……
過去 10 年の“東京ダービー”における成績を見ると、「1 着」の馬が3 着内に入る確率は37.5%、「2 着」の馬が3 着内に入る確率は16.7%です。一方で、3 着以下の馬は3 着内率 0.0%となっています。前哨戦の“東京ダービー”で3 着以下に敗れた南関東所属馬は、苦戦する可能性が高いと見ておくべきでしょう。
JRAの上級条件で好走経験がある馬は堅実
過去 10 年の“JRAの、2 勝クラス以上のレース”における成績を見ると、6 着以内の馬が3 着内率 41.8%となっています。また、7 着以下の馬は3 着内率 7.1%、「出走なし」の馬は3 着内率 9.0%となっています。JRAの上級条件で善戦したことのある馬は、相応に高く評価するべきでしょう。
TCKホームページではより詳しいデータや過去全年の傾向も公開しています。
伊吹雅也
キーワード: ジャパンダートダービー, 重賞レース, レース分析
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