9月8日(金)、茨城県北茨城市と福島県いわき市は、どのような事態に直面したのか 【警戒レベル5】茨城県北茨城市と福島県いわき市での深刻な事態

北茨城市といわき市での大雨による危険性

線状降水帯による大雨の災害発生可能性

北茨城市といわき市では、激しい雨が21 時頃から北茨城市で、23 時頃までいわき市で続く見通しです。これにより、土砂災害の発生が懸念されます。さらに、雨のピークを過ぎても土砂災害や浸水、河川氾濫などが発生する可能性があるため、十分な警戒が必要です。

「顕著な大雨に関する情報」とは

「顕著な大雨に関する情報」とは、大雨による災害発生の危険度が急激に高まっており、線状の降水帯により非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている状況を指します。この情報は、線状降水帯による大雨が災害発生の危険度を高めるものと認識されているため、2021 年から情報提供が始まりました。

地元自治体の情報を確認し、適切な行動を

情報が発表された地域および周辺では危険が迫っている可能性があるため、地元の自治体が発表する避難情報などを確認し、速やかに適切な行動を取るようにしてください。災害発生のリスクを最小限に抑えるためにも、地元の指示に従うことが重要です。

少ない発表頻度でも油断せず

気象庁によると、過去のデータを用いたシミュレーションの結果、1 年間で全国に約 10〜20 事例程度の「顕著な大雨に関する情報」の発表が想定されています。頻度は特別警報と比べて多いですが、当該の地域にとっては数年に一度あるかないかの大雨です。したがって、決して油断せず、十分な準備と警戒を怠らないようにしましょう。

万が一、避難前に警戒レベル5になった場合の行動

避難経路上の安全を確認し、安全な避難所へ移動

万が一、避難前に警戒レベル5の状況になってしまった場合、さらなる状況の悪化に備えた行動が必要です。避難所までの経路上が確実に安全である場合は、少しでも安全な避難所に移動しましょう。

移動の困難な状況下では移動を避ける

ただし、避難経路上に冠水や浸水が発生している、増水した河川や急な崖がある、夜間である、移動が困難なほどの雨が降り続いているなどの場合は、移動を避けるべきです。代わりに、建物の中で斜面や崖からできるだけ遠く、なるべく上の階に避難し、安全を確保し情報を入手するように努めてください。

まとめ

北茨城市といわき市での激しい雨により、土砂災害や浸水、河川氾濫などの危険性が高まっています。地元の自治体が発表する避難情報を確認し、速やかに適切な行動を取ることが重要です。また、避難前に警戒レベル5の状況になった場合は、安全な避難所への移動を試みるか、移動が困難な場合は建物の中での避難と情報入手に努めてください。災害リスクに対する十分な準備と警戒を怠らず、安全を最優先にしましょう。