ポケカ人気再燃！深夜販売を抑制する「抽選販売」の効果は？

『ポケカ』新商品発売も混乱なし 深夜販売せず事前の抽選…過熱するブームに各店舗が対策し公式へ協力

ポケモンカードゲームの新商品・拡張パック 「黒炎の支配者」

ポケモンカードゲームの新たな商品・拡張パック「黒炎の支配者」が28 日に発売されました。通常、新商品の発売には深夜や早朝から店舗に足を運び購入する人々の様子がSNS 上で報告されますが、今回はそうした光景は少なく、混乱もなかったようです。その要因は、各社・各店舗が混乱対策を講じたことにあるようです。

過熱するポケモンカードゲームへの対策

近年、ポケモンカードゲームは大きなブームを巻き起こしており、新商品が発売されると店舗ではすぐに品切れとなるほどの人気ぶりです。例えば、今年 4 月 14 日に発売された新商品拡張パック「スノーハザード」と「クレイバースト」では、全国各地の販売店舗やコンビニで深夜・早朝から争奪戦が繰り広げられ、深夜に行列ができた店舗へは警察が出動する騒ぎもありました。SNS 上では「ポケカ戦争」といったキーワードがトレンド入りするほどです。

このような事態を受け、ポケモンカードゲーム公式は品薄対策として「一部受注生産」「生産と供給強化」を行うことを発表し、その他の対応策も取っています。例えば、6 月に発売された新商品「ポケモンカード151」では、公式が事前に「販売開始時間などの問い合わせが販売店舗の営業に支障をきたす恐れがあるため、発売日未明など深夜の販売はお控えください」と呼びかけました。これに呼応して、ローソンは「お取り置きやご予約はできません」と告知し、セブン-イレブンも「高校生以下限定」という対応をしていました。

各店舗の対応

しかし、公式の呼びかけにもかかわらず、深夜販売を行う店舗も存在していたようですが、それでも全体的には当日販売をせず、事前の予約や抽選販売に限定する対応策が見られました。特に家電量販店では、深夜に行列ができる問題が起きたヨドバシカメラが全国的な店頭販売を中止し、ビックカメラも抽選会を実施し、当選者以外には当日販売しない対応を取っていました。また、その他の店舗でも深夜販売をやめる、販売時間帯をずらす、抽選制で販売するといった対応が見られました。

ポケモンカード公式の効果

今回の新商品「黒炎の支配者」の発売日当日でも、SNS 上では商品がトレンド入りしていました。しかし、以前と比べて深夜・早朝に店舗に並ぶ様子の写真や動画は見られませんでした。その理由は、ポケモンカード公式が再び「発売日未明など深夜の販売開始はお控えください」とアナウンスしたためです。この効果もあり、ローソンは前回に続き「7 月 28 日午前 7 時から」と販売開始時間を告知しています。

まとめ

過熱するポケモンカードゲームブームに対して、各社・各店舗が混乱対策を講じ、公式の呼びかけにも協力する形で販売を行いました。これにより、深夜販売による混乱が抑制され、スムーズな販売が実現されたと言えます。ただし、完全に深夜販売がなくなったわけではなく、一部の店舗ではまだその光景が見られるようです。今後も需要が高まるポケモンカードゲームに対して、適切な対応策を講じていくことが重要です。