危険生物学との接触で沖縄の地域住民が学ぶ
アニサキス食中毒とハブクラゲによる症例の紹介
琉球大学大学院医学研究科准教授の當眞弘さんが、沖縄の中城村安里の護佐丸歴史資料図書館で寄生虫病と危険生物に関する講演会を開催しました。當眞さんは、生のサバや刺し身に付着するアニサキスやハブクラゲによる症例について説明しました。約 50 人の参加者は、小学生から大人まで幅広い年代の人々であり、彼らは危険生物に関する知識を学びました。
アニサキス食中毒の予防法
アニサキスは、サバなどの生の魚に寄生しており、その摂取により激しい腹痛を引き起こす可能性があります。當眞さんによると、刺し身など生で魚を食べる場合には、目視で長さ1〜2センチの白い糸状のアニサキスがいないか確認することが重要です。
県衛生薬務課によると、2022 年には2 件、2021 年には0 件、そして2020 年には3 件のアニサキスによる食中毒の報告がありました。
ハブクラゲの被害と防護の重要性
沖縄の海に生息するハブクラゲは、刺されると水膨れが生じ、その痕が長期間残る場合もあります。管理されている海岸には防護ネットが張られていますが、波が荒い場合にはクラゲがネットを乗り越える可能性もあるのです。
當眞さんは、2021 年に瀬長島のビーチで子供がハブクラゲに刺され、一時的に意識を失った事例を紹介しました。「夏は海で遊ぶ人が増える時期ですが、できるだけ防護ネットから離れることが好ましい」と當眞さんは注意を喚起しています。
アニサキスとハブクラゲの危険性に対する意識の醸成
アニサキスによる感想と驚き
講演会場では、アニサキスに寄生した生のサバが展示され、参加者はピンセットを使ってアニサキスを取り出す体験をしました。中城南小学校の5 年生である宮良志琉さん(10 歳)はこの体験について、「おいしいサバに寄生虫が生きていて、食べると危険な場合があると知ってびっくりした」と驚いていました。
危険生物との接触を避けつつ、自然を楽しむ方法
アニサキス食中毒の予防対策としての過熱・冷凍の重要性
アニサキス食中毒を予防するためには、魚を十分に過熱または冷凍することが重要です。寄生虫の卵、幼虫、ついている肉を殺すためには、摂取前の適切な調理が必要です。アニサキスは酢やしょう油には効果がないため、過熱や冷凍の方法を選ぶことが必要です。
ハブクラゲに刺されないための対策
ハブクラゲに刺されないためには、以下の対策を講演会の参加者に伝えました。
1. 管理されたビーチでの遊泳を選ぶこと。管理されたビーチには防護ネットが設定されており、ハブクラゲが侵入しにくくなっています。
2. 高波時には海水浴を控えること。波が高い場合には、防護ネットを乗り越える可能性があるため、クラゲの被害を避けるためにも注意が必要です。
自然を楽しむ際には、危険生物との接触リスクを最小限に抑える対策をしっかりと行うことが重要です。予防法や注意点を理解し、適切に行動することで、安全な時間を過ごすことができます。
関連記事
<< photo by Monika Borys >>
この画像は説明のためのもので、実際の状況を正確に描写していません。