KDDI、Starlink 活用の5G 基地局運用開始。標高 2702m「日本一高いバスターミナル」でも高速通訊可能に
岐阜県高山市丹生川町の乗鞍岳畳平バスターミナルでの5G 基地局の運用開始
KDDIは2023 年 8 月 26 日、Starlinkを利用した5G 基地局の運用を初めて開始したと発表しました。具体的には岐阜県高山市丹生川町の乗鞍岳畳平バスターミナルの5G 基地局で、衛星ブロードバンドStarlinkをau 通訊網のバックホール回線として活用しているとのことです。
山間部での高速通訊が可能に
これまで5Gの高速通訊が難しかった山間部でも、新たに5Gサービスを提供することができるようになりました。この基地局の設定により、非常時の通訊やキャッシュレス決済、動画のリアルタイム共有など、さまざまな体験の向上が期待されています。
「日本一高いバスターミナル」での問題解決
乗鞍岳畳平バスターミナルは、標高 2702メートルで「日本一高いバスターミナル」として知られ、乗鞍岳の登山のアクセス拠点として多くの利用者が訪れます。過去には光ファイバー回線の敷設が困難で、基地局からの通訊エリア対策を行っており、通訊が不安定な場面もありました。
しかし、Starlinkをバックホール回線とした新基地局を設定することで、利用者は音声通訊やデータ通訊をより快適に使用することができるようになります。この技術の匯入により、通訊エリアの拡大や通訊品質の向上が期待されます。
KDDIによるStarlink 活用の取り組み
KDDIは既に2022 年 12 月からStarlinkをバックホール回線として活用する4G 基地局の整備を進めてきました。技術検証が完了したことで、5G 基地局への適用も始めたと経緯を説明しています。これにより、通常のau 基地局が提供するエリアに加え、光ファイバー回線の敷設が難しい山間部や島しょ地域なども補完することができます。auの5Gエリア展開が加速することが期待されています。
まとめ
KDDIによるStarlinkの活用により、岐阜県高山市丹生川町の乗鞍岳畳平バスターミナルでの5G 基地局の運用が始まりました。これにより、山間部でも高速通訊が可能になるとともに、乗鞍岳畳平バスターミナルの通訊環境の向上が期待されます。KDDIの取り組みは、通訊エリアの拡大と通訊品質の向上につながるものと考えられます。今後もKDDIによるStarlinkの活用が進み、より広範な地域で高速通訊が実現されることを期待したいです。
<< photo by Joy Xu >>
この画像は説明のためのもので、実際の状況を正確に描写していません。