EXOメンバーの専属契約解除通知に反発
韓国の男性グループEXOのメンバーのベクヒョン、シウミン、チェンが所属事務所のSMエンタテインメントに対して専属契約の解除を通知した。これに対して、SM 側は自社との契約に背いて二重契約を結ぶようそそのかした「外部勢力」が存在するとして法的措置を取る構えをみせており、波紋が広がることが予想される。
SMエンタとEXOメンバーの主張
ベクヒョン、シウミン、チェンは「SMは12～13 年という長期専属契約の締結にとどまらず、アーティストに追加の専属契約書に押印させ、それぞれ少なくとも17 年、または18 年の契約期間を主張しようとしている」として「これはアーティストに対する極めて不当な横暴」と強調した。韓国公正取引委員会は芸能人の専属契約期間を7 年とする標準契約書を推奨しており、これを大幅に上回る契約期間はアーティストにとって不利になる可能性がある。3 人は、長期間の専属契約はSM 所属の大部分のアーティストも同様だとして、公正取引委員会への提訴も検討していると説明した。
ビッグプラネットメイドへの内容証明送付とSMエンタの発表
SMエンタは同日、「所属アーティストに接近して虚偽の情報と誤った法的評価を伝え、当社との専属契約を無視して自分たちと契約を締結しても大丈夫だと非常識な提案をする外部勢力が確認された」として、芸能事務所のビッグプラネットメイドに内容証明を送ったと明らかにした。ビッグプラネットメイドはSMエンタの主張に対し、「SMが内部の契約状況を関連のない弊社と結び付けた意図が何なのか（分からず）遺憾だ。引き続きこのような主張をするなら強硬な法的対応を取る」との立場を示した。
EXOの今後について
EXOは今年、現メンバー8 人そろっての活動を予定していたが、メンバー3 人が専属契約の解除を通知したことで先行きは不透明となった。EXOが抱える問題は、所属事務所 SMエンタとの契約問題だけではない。以前から、中国人メンバーのルハン、クリス、タオが脱退し、残った中国人メンバーのレイとの契約も昨年 4 月に満了したため、現在の8 人体制で活動している。今回の3 人の契約解除通知により、再びメンバー不足という問題が浮上することになった。
解決策に向けて
専属契約の問題は、芸能界全般において深刻な課題であり、より公正な取り組みが求められている。アーティストが自由に活動することができるような環境づくりが必要となる。また、所属事務所側も、アーティストとの契約を明確にし、公正な対応が求められる。問題がある場合には、第三者機関等を通じて解決に向けた措置を講じることが肝要である。
EXOメンバーたちは、ファンに迷惑をかけないように賢明な判断をすることが求められている。問題がある場合には、法的手段を取って解決に向けた行動を起こすことは重要であるが、それ以上に、自分たちがファンに提供できる音楽やパフォーマンスへの情熱を持ち続けることが必要である。
EXOが抱える契約問題は、今後の活動に大きな影響を与える可能性がある。しかし、ファンたちは、彼らが今まで以上に強く結束し、難局を乗り越えていくことを望んでいることは間違いない。メンバーたちはファンたちに寄り添い、積極的にコミュニケーションを取り、信頼関係を保ちながら、解決策を模索してほしい。
<< photo by Caner Demiroğlu >>
