大塚達宣、パリ五輪メンバー入りへの猛アピール
前進する日本男子バレーボール代表
昨日のアメリカ戦で、大塚達宣選手が17 得点を挙げたことで、彼の成長が感じられました。日本男子バレーボール代表はワールドカップバレー2023に出場するための出場権を獲得し、最終アメリカ戦ではこれまでリザーブメンバーだった選手が主役となりました。
第 2 戦のエジプト戦での黒星を喫した後、日本は4 連勝し、夢の舞台への切符を手に入れました。アメリカ戦では、これまで控えに回っていた選手を中心にフルセットの末に敗れましたが、選手層の厚さを世界に示すことができました。
パリ五輪メンバー獲得への争い
パリ五輪へのメンバー争いは既に始まっています。五輪予選では登録選手が14 人だったのですが、本戦では12 人に絞られます。大塚選手は試合後に「今までリザーブのメンバーがスタートだったので、ポジション争いだと僕は思っていた。今日はメンバーに残るためのサバイバルというつもりで、自分のできることを全部出して、どんどんアピールしようと思っていました」と語りました。
今シーズン、ネーションズリーグで3 位になった日本男子バレーボール代表。控え選手たちは、日々の実戦練習から自信を得ています。「自分たちで『世界 3 位相手にやってんだぞ!』と毎日言いながらやっていた。ディフェンス面とかやっぱり日本はすごい力あると思いますし、そういうチーム相手に毎日できている」と、彼らは代表期間中に大きな成長を遂げました。
自身の役割を認識し、チームを引っ張る
これまで出場機会が少なかった大塚選手は、「『あっちのチーム(主力組)を驚かせてやろうぜ』みたいな雰囲気を出している。そうすることで向こうへの刺激にもなりますし、それがチーム全体の底上げになると思う」と自身の役割を説明しました。彼は強豪相手にもその役割を果たすことができたと述べています。
パリ五輪への出場権が決まっているため、彼らは自由にプレーすることができました。大塚選手は「伸び伸びやれたのもありますが、今日もそういった雰囲気を自分たちで出せた場面があった」と述べています。龍神 NIPPONはパリ五輪でのメダル獲得に向けて力をつけています。それには主力メンバーだけでなく、控え選手としても成長することが不可欠です。
取材・文:永野祐吏(THE DIGEST 編集部)
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