「AWS Systems Manager」と「AWS PrivateLink」の機能によるEC2 SSHアクセスの新しい接続方法が登場
最近、Amazon Web Services(AWS)が提供するクラウドサービス「AWS Systems Manager」と「AWS PrivateLink」を使用して、Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)インスタンスへのSSHアクセスを安全かつ容易にする新しい接続方法が登場しました。「AWS Systems Manager」は、AWSの商用サービスの一つであり、サーバーレスアーキテクチャーに対する監視、管理、自動運用機能の提供を行っています。一方、「AWS PrivateLink」は、AWSの複数のサービスをプライベートネットワーク上で実行できるようにするプライベート接続サービスであり、インターネットを経由しないセキュアな通訊が行えます。
新しい接続方法がもたらす利便性とセキュリティー
今回登場した新しい接続方法は、これまでのEC2インスタンスへのSSHアクセス方法と比較し、以下のような利便性とセキュリティーを提供します。
利便性
従来の接続方法と比較して、接続に必要な手順が減ります。例えば、EC2インスタンスに接続するために必要なパブリックIPアドレスやNATゲートウェイが必要なくなります。また、SSHクライアントを使用することが不要になるため、SSHクライアントに依存する問題(バージョン管理など)を解消できます。
セキュリティー
SSH 通訊がプライベートネットワーク上でのみ行われるため、インターネットを経由する従来の接続方法よりもセキュアです。また、EC2インスタンスへの接続に必要なIAMロールやポリシーの設定も容易になり、アクセス制御をより正確かつ細かく行うことができます。
今後の課題と対策
一方で、この新しい接続方法には、以下のような課題があると言われています。
– 現時点では、AWS Systems ManagerがサポートするEC2インスタンスのバージョンに制限があること。
– セキュリティーグループの設定が必要なこと。
これらの課題に対しては、AWS 公式ドキュメントやAWS Systems Managerの設定に関する情報を参考に、設定に不慣れなユーザーは十分に注意して設定を行う必要があります。
まとめ
本稿では、AWS Systems ManagerとAWS PrivateLinkを使用した新しい接続方法について解説しました。新しい接続方法により、従来の方法よりも利便性とセキュリティーを向上させることができますが、課題も存在するため、設定には十分な注意が必要です。今後も、AWSが提供する新しいサービスや機能に注目していきたいと思います。
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